Keel, Solaris 2.7 の利用法
市川 俊一
What's new.
音楽を再生するための解説を加えました.
sylpheedが0.7.3へバージョンアップされました.
gnuplotのファイル名補完機能を有効にしました.
global(gtags, htags)がインストールされました.
keelの印刷機能が強化されました.OKIとEPSON自由自在.
本研究室にある keel, iris は Sun Ultra 60 というワークステーションであり,
そのOSにはSolaris 2.7が用いられています.
Solaris 2.7は,LinuxやFreeBSD同様 UNIXというOS群に属しますが,
少々使い勝手が他のマシンと異なります.
ここでは,特に keel を活用するための設定・コマンドをまとめて紹介します.
keel に特化した解説であることを留意しておいてください.
コマンドサーチパスの設定
次のようなディレクトリをpathに加えておくと,
意図したコマンドが見つかると思います.
set path=( $path /usr/local/bin /bin /usr/ccs/bin /etc /usr/etc )
set path=( $path /usr/ucb /usr/X11R6/bin /usr/openwin/bin )
set path=( $path /usr/local/etc /usr/sbin /usr/proc/bin /opt/NSUG/bin )
環境変数の設定
X Window を使う場合は次の変数が必要です.
setenv OPENWINHOME /usr/openwin
共有ライブラリの場所が分からないと,
実行ファイルはうまく動いてくれません.
次の環境変数を設定しておきます.
setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:/lib:/usr/lib:/usr/local/lib
setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:/usr/X11R6/lib:/usr/dt/lib
setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:/usr/openwin/lib
Wnn6 を利用したい場合は,更にこれを加えます.
setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:/usr/lib/locale/ja/wnn/demo/lib/libwnn.a
現状,keel内部からのみ Wnn6 が利用できることが分かっています.
他のホストから Wnnサーバとして利用することはできません.
X Window
X Window を利用するには,コンソールから
% openwin
とします,
% startx
は不適切です.
背景の透ける kterm
kterm の tp オプションを使うことによって,
背景透過の kterm を使うことができます.
これによって,お気に入りの壁紙を隠すことなく kterm を開くことができます.
しかし,背景によっては文字が読みにくくなってしまいます.
次のように使います.
% xv -root -quit favorite.jpg
% kterm -tp
ただし,ASTEC-Xを用いた環境では,ktermがハングアップしてしまいます.
テキストエディタ
エディタには,vi, mule が整っています.
前述したパスを正しく設定していればコマンド名だけで起動するはずです.
参考までにファイルの所在地を示します.
/usr/bin/vi
/opt/NSUG/bin/mule
また,emacs はインストールされていますが,
現在の設定では正しく日本語を扱えません.
よって,日本語ファイルの編集には mule を使うことをお勧めします.
/usr/local/bin/emacs
文書整形 TeX
TeXは,NTT TeX と ASCII TeX がインストールされています.
前者を利用するには,
% jlatex filename
% xdvi filename
% dvi2ps filename > filename.ps
後者を利用するには,
% platex filename
% xgdvi -dpi 600 filename
% dvi2ps filename > filename.ps
とします.
コマンド名が jlatex, platex と異なります.
platex を利用した際には,プレビューに xgdvi を利用します.
これは,フォントの形式が異なるためです.
また,プレビューの時,7ポイント以下の小さな
日本語フォントが正しく表示されません.
つまり tiny サイズの文字は化けます.
ただし,ファイルは正常で,印刷を行えば正しく表示されます.
印刷
印刷に沖プリンタとEPSONプリンタが利用できます.
プリンタ名は lo, le, le-both, le-flip です.
PSファイルを印刷するには,
% lp -dlo filename.ps
% lp -dle filename.ps
% lp -dle-both filename.ps
% lp -dle-flip filename.ps
loは沖プリンタへ,leはEPSONプリンタへ片面印刷を,
le-bothはEPSONへ長辺綴じ(A4縦)の両面印刷,
le-flipはEPSONへ短辺綴じ(A4縦)の両面印刷を行います.
沖プリンタだけは,テキストファイルもそのまま印刷できます.
% lp -dlo filename.txt
印刷状況を確認するには,
% lpstat -plo
とします.
BSD系のlprコマンドも同様に使えます.
% lpr -Plo filename.ps
% lpr -Ple filename.ps
% lpr -Ple-both filename.ps
% lpr -Ple-flip filename.ps
% lpq -Plo
EPSONプリンタへの印刷に従来のpsprintコマンドも使えます.
/usr/local/bin/psprintにあります.
両面指定,解像度指定などいくつかのオプションが利用できます.
% psprint -600 -both filename.ps
印刷活用術
紙資源と時間を節約するために,いくつかのユーティリティがあります.
PS(PostScript)ファイルの内容を表示するには,ghostview コマンドがあります.
これでプレビューを行い,印刷の前に確認することができます.
% ghostview filename.ps
テキストファイルを印刷するためにPostScript形式に変換する
a2ps というプログラムがあります.次のようにして変換します.
また,nl というフィルタを活用して行番号をつけることができます.
これで,ソースコードを使った打ち合わせもスムーズに進みます.
% nl sourcecode.txt | a2ps > filename.ps
psutil 1.17がインストールされているので,次のコマンドが有効です.
様々な加工を加えることができます.
psbook -------- rearranges pages into signatures
psselect ------ selects pages and page ranges
pstops -------- performs general page rearrangement and selection
psnup --------- put multiple pages per physical sheet of paper
psresize ------ alter document paper size
epsffit ------- fits an EPSF file to a given bounding box
これらを応用するとこのようなことができます.
論文の10ページから50ページまでを,小冊子にして両面印刷するには,
% psselect -p10-50 thesis.ps | psnup -2 | lpr -Ple-flip
とすれば,原文100ページをすべて印刷せず,10枚の軽い紙と短い時間で
目的を達成することができます.
プログラミングツール
global というソースコードをHypertextに変換したりできる,
ソースコードを読み進める作業の支援ツールがあります.
% gtags
とすると,GPATH, GRTAGS, GSYMS, GTAGS という4つのファイルが生成されます.
この状態で,globalの専用コマンドや emacs 用マクロを利用することができます.
更に,Hypertext形式のものを生成するには,
% htags
とします.HTML というディレクトリが生成され,その中に .html が入ります.
このコマンドで生成されるHTMLディレクトリの内容は,
ソース+タグ でかなりのサイズになることを注意しておいてください.
htagsには次のようなオプションがあります.
-a Make an alphabetical function index, suitable for a large project.
-f Support an input form and a dynamic index with a CGI program.
-F Use frame for definition index, file index and main view.
-n Print the line numbers. By default, doesn't print it.
-v Verbose mode.
-t The title of this hypertext. The default is the last component of the current directory.
応用例を一つ示しておきます.
% cd /home/project/src
% gtags
% htags -Fnvat 'Welcom to my project source tour!'
% netscape HTML/index.html
画像
画像のフォーマット変換のために ImageMagic があります.
次のプログラムが/usr/local/binにインストールされています.
animate:アニメーション・ツール
combine: 画像合成ツール
convert: 画像形式変換ツール
display: 画像表示ツール
identify: 画像情報表示ツール
import: 画像キャプチャツール
mogrify: 複数画像の形式変換ツール
montage: コンタクトシート作成ツール
形式を変える convert と ハードコピー(スクリーンコピーとも言います)
をとることのできる import は覚えておこう.
ちゃんとコンパイルしていないので,対応フォーマットが少ないかも.
イメージ表示には xv があります.
ペイント系のグラフィックソフトには gimp があります.
gimp バージョン 1.1.24が入っています.
例えば,文頭にあるkeelのイメージのようなものが作れます.
図を描くためのドロー系のグラフィックソフトには xfig があります.
xfig を起動する際に国際化対応のオプションをつければ,日本語が扱えます.
% xfig -international
この際,環境変数LANGがjapaneseになっていることを確認してください.
音楽
音楽を聞くためには,mp3ファイルをxmmsで再生します.
Xが起動している状態で,xmmsを起動するとコントローラがでます.
% xmms
また,外部スピーカを有効にするには,
% audiocontrol
として,メニューで「出力端子」を選択します.
以上で解説を終わります.
質問・不具合は市川 ichi@tom.comm.waseda.ac.jpまでどうぞ.
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